雨雲と滝と蜃気楼

雨雲と滝と蜃気楼

蝉ももう鳴いていない夏の日の晩。
少年は家の縁側に座って、スイカをほおばっていた。
かじっては西瓜の種を庭に向かって吐いていると、ときおり種がうまく飛ばずに、自分の服に落ちたりしていた。
隣に置いている蚊取り線香の香りと、うちわで扇ぐ暑い夜、それから口いっぱいの西瓜。
少年はそれらを堪能しつつ、明日は何をして遊ぼうか、と夜空を見上げた。

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★★